世の中には、名医と呼ばれている医者がいます。

いとも簡単な会話と触診だけで病名を言い当て、適切な処置を行う。

困難で危険な部位であっても、正確かつ迅速に、手術をこなす。

名工と呼ばれている職人もいます。

手のひらでなぜるだけでミクロン単位の違いを感じる。

機械では不可能なレベルの小さな加工を、自らの感覚だけで均一にこなす。

なぜ彼らはそういったことが可能なのか？

恐らく、彼らにストレートに聞くと

“誰でも経験積めばできるよ”と簡単に答えるかもしれません。

“そんなの自分でもわからないよ”と照れながら返すかもしれませんね。

実は廃棄物の世界にも、そういう人たちというのがいることをご存知でしょうか。

ある商業施設では、何の疑問も持たずに運用を続けてきた貯留機がありました。

実はそれが問題点だとすぐに見抜き、取り除き、意味のないランニングコストをカットしたという事例もありました。

ある百貨店では、根拠のない理由をそのままにして、4名も作業員を配置していました。

作業内容を分析。1名で十分に対応可能と判断し、実際に切替えを行っても全く不都合は生じなかったという事例もあります。

こういう事例は、それこそ山のようにあるのです。

こういったことを成し遂げるのは、実は難しくとも何ともありません。