順法精神のある優良な処理業者に廃棄物を処理委託する。

それが、排出事業者にとっては一番確実で、リスクも少ない廃棄物処理の方法だと私は思います。

適正な、優良な処理業者に委託している限り、排出事業者がどんなにずさんでも、適当でも、管理が甘くても、こと廃棄物に関して不利益処分を被ることはないでしょう。

では、順法精神のない、いわゆる不良な処理業者に委託した場合はどうなるか。

残念ながら、その処理業者が不適正な処理をした場合、排出事業者が不利益処分を被る可能性からは免れることはできません。

排出事業者がいくら一生懸命勉強し、廃棄物処理法を隅々まで読み込み、優秀な弁護士を顧問に据えて訴えかけたとしても、マニフェストの交付を排出事業者に促したことがない処理業者に、全顧客からマニフェストの交付を受けるために事務スタッフを雇い、事務フローを変えてもらうのは容易な
循環型社会を作る企業を全力で支援する専門家の集団 ことではありません。

また、同様に二次処理先を、安さが売りの処理業者から優良な処理業者に変えて、コストアップを許容してもらうのも容易なことではありません。他の排出事業者よりも飛びぬけて高い料金を支払い、かつ大量な廃棄物の処理を委託している「特別なお得意さん」でもない限り、まず無理でしょう。

廃棄物処理を、コストだとみるのではなくリスクだとみる排出事業者とだけ契約する。

それが、処理業者にとって一番望ましいあり方だと私は思います。

廃棄物処理法は、処理業者だけで守ることができる法律ではありません。

全ての排出事業者と紙で契約を締結するだけでも大変です。

また、廃棄物の排出の都度、マニフェスト伝票の交付を受けることも大変ですし、それを適切なタイミングで返送するのも実態としてかなりの手間とコストが必要です。

それに加えて、事業継続リスクを意識した場合は、一つの品目に対して複数の処理先を確保しておくことも必要で、かつ二次処理先、三次処理先への現地確認を行って初めて、リスクを軽減するためのベースを確保することができます。

これらの管理を実施するためには、どうしてもお客様の理解が必要になります。

また、それなりのコストが必要になるため、そこまで安い価格で処理することはできません。

適正処理を遂行するためには、契約書も締結せず、マニフェストの交付も促さず、どの廃棄物も同じトラックで収集し、また場合によっては下請に廃棄物の収集をさせ、一番安い処分場に持っていくような同業他社が出す価格を下回ることなど、とうていできないのです。

私たちイーラボ・ネットワークは、順法精神のある優良な処理業者、又は優良を目指す処理業者のネットワークを作ることを、目的の一つとしています。

また、廃棄物処理をただのコストセンターと捉えることなく、管理をしなければ多大なリスクを伴っているとみることができる排出事業者に増えていただくため、最高レベルの内容の廃棄物セミナーを、ネットワーク会員の費用負担により無料で提供し、かつ相場を度外視した価格でコンサルティングサービスを請け負っています。

廃棄物処理業界をよりオープンにし、不適正処理を限りなくゼロに近づけたい。

排出事業者に信頼される業界に引き上げたい。

そんな思いから、この一般社団法人は設立され、運営されています。

排出事業者様であれば、セミナーには、無料で参加することができます。

会員を希望する処理業者であっても、セミナーには無料で参加することができます。

少しでも気になれば、どうぞご参加ください。
一般社団法人イーラボ・ネットワーク